Monthly Archives: 10月 2011

UIA 2011 TOKYO ③

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かなり遅くなりましたが、今回3日目の報告です。

今日は主会場の東京国際フォーラムで、色々なセッションの発表や講演が予定されています。
私達は朝のうちに主会場をのぞいてから、森美術館で開催されている「メタボリズムの未来都市展」を見に行きました。

1960年の日本に、未来の都市像を夢見て新しい思想を生み出した建築家で、丹下健三に強い影響を受けた、
黒川紀章・菊竹清訓・槇文彦たちを中心に展開された建築運動の名称が「メタボリズム」です。
生物学用語で「新陳代謝」を意味するそうです。
それは環境にすばやく適応する生き物のように、次々と姿を変えながら増殖していく建築や都市のイメージです。
今から50年も前に、この様な思想をもって活躍されている巨匠たちの提案には、目を見張るものがあります。
戦後復興の原点でもある「メタボリズム」は、まさに今、東日本大震災で大きな被害を受け困難に直面している日本において、
復興に向かって一歩一歩を踏み出す勇気と明日への希望を与えてくれます。
会場いっぱいに展示されたデザイン資料や模型、更にダイナミックなCGなど大変すばらしいものでした。
会場での写真撮影は一切禁止だったので紹介は出来ませんが、「メタボリズムの未来都市」という書籍に全て紹介されています。
是非!一度ご一読してみて下さい。

 

                    
         デザインされたパンフです!                  関連図書です。 一度読んでみて下さい! 

 

その後、六本木ヒルズで食事をしました。
52階のスカイギャラリーからの東京シティビューは、360度見渡せます。
最高に広いですね~! 高いですね~! 昼でしたが、夜景もすばらしいでしょう♪

 

   
                           360度☆どこを見渡しても広いですネ~!!

 

   
              高いですネ~!!                      黒川紀章の国立新美術館が見えます

 

                
                森タワー                             ちょっと一息♪ 休憩タイム・・・
                                                昼食のイタリア料理も最高でした!!

 

以上3日間の簡単なレポートでした。
情報もたくさんある大都市!若い頃は憧れましたが、生活するにはやはり大変だな~という感じがしました。
この3日間の『 UIA 2011 TOKYO 』は、建築のデザインや海外の動き・復興に対する力強い思い等、数多くの刺激がありました。
建築を通して私自身もう半世紀過ぎましたが、進化する社会の中、環境を含め失ってはならないもの、
大切にしていかねばならないもの、たくさんあります。改めての実感でした。
又、このUIA 2011には、主会場をはじめ他の会場にも多くの若い学生達が来ていました。
建築に対する熱い情熱やエネルギーを、これからの若い人達に期待致します・・・・。 (菊池記)

 

UIA 2011 TOKYO ②

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9月27日 今日は2日目。主会場の東京フォーラム他いくつもの会場で沢山のプログラムが予定されています。
東京国立博物館では『UIA千人茶会』が予定されており、そちらに参加する予定でしたが…
ついうっかりしてしまい、私と松下さんは2人共欠席でした。JIA九州の皆様申し訳ありません。

フォーラム会場で、テーマセッション3「これからの環境建築を考える」という事で、コーディネーターは日本の
建築家 小泉雅生他ドイツ・スリランカ・ギリシャの環境建築家の皆さん。
ここでは環境デザイナーのパネルディスカッションがありました。
地球規模で考える環境問題で、各々身近な建築環境や建築の可能性の話がありました。

別会場では、「日本の建築技術と構造デザイン」というメインテーマで終日企画されていました。
午前中は「日本における地震との闘い」で、地震国である日本における耐震設計の歴史と考え方や、
東日本大震災の概要等の話がありました。
大越俊男・寺本隆幸・細澤治の各先生方のお話の中で、国内外のすばらしい建物や耐震構造の流れを再確認し、
構造の安全性については、私達がこれからも考え続けなければならない大切な事だと改めて実感致しました。

 

   
               受付風景                                   講演状況

 

昼食後、(ちなみに私はラーメン1杯でした。松下さんは・・・?) テーマセッション4「自然と共存しうる技術とは何か」という事で、
日本の建築家 伊東豊雄,フランスの建築家 フィリップ・ラム,エジプトの建築家 タレク・ナーガが、東日本大震災の後、
私達はどのように今後の技術を考えていくべきかを、各々の建築作品やその中での考え方等多くの議論がなされました。

 

   
   プレゼンを行なわれている建築家 伊藤豊雄さん                  伊藤先生の作品説明

 

それから「コミュニティ・アーキテクツ」シンポジウムでは、地域に根ざした建築士からの提言と実践で、ヨーロッパの建築家
の基調講演のあと、国内外のまちづくりの事例報告とパネルディスカッションがありました。

 

   
 オランダ・土佐・山形・神戸・京都の事例発表がありました                 まちづくり事例報告

 

プログラムが重複するので、全てを完全に見たり聞いたりするのは難しいし、かなりハードです。
なので、途中から構造のセミナーの方に行きました。
法政大学名誉教授 川口衛先生の特別講演です。「日本建築における構造の真実性と欺瞞性について」という演題で、
日本の伝統建築において、構造の合理性がどのように建築表現に反映されてきたかの実例に基づいての検証でした。

川口先生と言えば、構造では有名な方ですので!皆さん良くご存知かと思います。
バルセロナオリンピックでメイン会場だった“モンジュイックの丘”に磯崎新設計のサン・ジョルディ・パレスがありますが、
その構造設計をされたのも川口先生で、パンタドーム工法という工法で大空間が設計されておりました。
この建物を見た時の印象が、私自身とても強く残っております。
そんな事で、どうしても講演が聞きたかった為、参加致しました。

先生の講演の中では、スペインの構造学者 エドゥアルド・トロハの構造表現についての考え方の説明がありました。
彼の思想や、ガウディのゴシック建築の合理性のお話など大変すばらしいものでした。
又、構造表現の欺瞞について“スパゲティ・パラドックス”というお話がありました。
フォークとスパゲティの力学的関係で、もちろんフォークがスパゲティを引き上げて口に運ぶのですが、
サンプルでは逆にスパゲティがフォークを支えていて、「支えるもの」と「支えられるもの」が実態と表現上で倒錯している
関係を“スパゲティ・パラドックス”とおっしゃっておられました。
この考え方が、日本建築の表現技術を理解する上で重要であるという事で、日本伝統建築の「軒」のデザインや、
屋根骨組や柱に数多く演出されており、醍醐寺五重塔や伊勢神宮での説明がありました。

構造について偽りの表現を試みようとする為には、少なくともその構造を良く知る事が大切であり、自らも演出をする立場に
ある建築家や構造デザイナーは、建物を鑑賞する場合に、これを演出した人と同じ精神レベルで鑑賞する事が望ましいし、
その為の努力も必要だし、建物を媒介にして行われる演出者と鑑賞者の知的・精神的交流が、出来るだけ高いレベルの
ものであって欲しいとの事でした。

以上が先生の講演の概要ですが、お話を聞いて大変感動致しました。と同時に、私自身建築に関してまだまだ努力しなけ
ればならない!そんな思いを抱きました。ありがとうございました。
(川口先生の写真は聞くのに夢中で撮れませんでした。)

 

その他、会場で様々なイベントもありました。

 

   

 

特別講演
       SANAA/妹島和世・西沢立衛(建築家)
       テーマ:環境と建築
            建築をつくることは同時に環境をつくることでもあり、近作を通してご活躍のお二人の作品や考え方の
            講演があり、多くの方が会場には来られました。

 

   

 

                     
                        ニューミュージアム・オブ・コンテンポラリ・アート

 

今日も大変有意義でしたが、正直疲れました~!
夕食は、皆さん一緒にライオン堂で食事をしました。 ここは歴史を感じる建物ですけど、素晴らしいですよ~!(菊池記)

 

最後に!!

 
   
          建物も壁画もすばらしいー!                古い建物なので、耐震補強されているみたいです

 

                   
                              皆さんお疲れ様でした!

 

           

 

 

UIA 2011 TOKYO ①

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UIA東京大会が、9月25日(日)~10月1日(土)の7日間いくつかの会場に分けて行なわれました。
私は25~28日まで参加し、主に東京国際フォーラムに出向きました。
この大会は、UIA(国際建築家連合)の第24回世界建築会議として、東京を舞台に開催されたものです。
テーマは「DESIGN 2050 : 災害を克服し、一丸となって、新しい未来へ」と言う事で、
今私達が直面している重要な課題について議論し、意見を交わす様々なプログラムが用意されていました。
世界的に活躍されている国内外の著名な建築家が多数参加され、これからの地球上の環境・都市・建築の
未来を考える大変意義のある大会で、私自身多くの刺激を受けました。

25日 第1日目の開会式に先立って、ウェルカム・ネットワーキング(最新のICT設備を駆使して広く世界とネット
ワークする)が開催されたのですが、こちらは時間の関係で参加しませんでした。
26日10時からの開会式だったのですが、天皇皇后両陛下がご臨席されるとの事で、7時にホテルを出発して
早めの登録を行ないましたが、物々しい厳重警備で、会場へはセキュリティチェックを受けての入場です。
メイン会場は東京国際フォーラムで、これはUIA認定国際設計競技で選ばれた“ラファエル・ヴィニオリ氏”の
設計によるもので、大変すばらしい建物です!!

 

  
            東京国際ファーラム                       東京国際フォーラム(ガラス棟)

   
               会場受付                           大空間を支える構造フォルム
       (朝早かったので、まだまだ少ない!!)                  (ディティールもきれいですね!)

  
 会場外壁には「一万人の建築家展」の作品パネル展示     珪素の砂と二酸化炭素でブロックを作ったもので公開建方中

  
        会場内には様々なブースがあり、                パスタ昼食後、しばし休憩♪ (左が私です)
    各国の建築やデザインの紹介がされています  

 

様々なプログラムが時間を切って、いくつもの会場で行われています。
重複するので、限定しての参加しか出来ません。会場は全て数ヶ国の同時通訳となっています。
ほとんどのセッションで各国の建築家がパネラーとして発表したり、論議したり、会場から質問等で参加したり
する形式で行われました。
特別講演もいくつかあり、それは講演者が様々な事例や作品を紹介し、その中での建築的思想やこれからの
まち・地球上の環境に対しての提案等様々でした。

 

  
    米国のアーティスト:クリストの基調講演1で                    ウラディミール・スラペタ
      現在進行中の作品紹介がありました                    建築家・歴史家(チェコ共和国)
                                                 テーマ「チェコのモダニズムと日本」 

 

19:25からは公開プログラムで、安藤忠雄 講演会がありました。
「若者に語る/建築とは何か」があり、会場超満員でした。
中学生の時、10ヶ月かけて1人で世界一周を行ない、独学で建築を学び、今や世界的な建築家である安藤氏
の作品や、作品に対する思いを若者に強く語られた内容は大変すばらしいものでした!!
野心・野生をもって、限りなく挑戦し続けておられる安藤氏の生き様に改めて感動致しました。

 

    
      会場で配布されたポスター            若い学生の一般参加者がかなり多くありました

 

講演が終わったのは21:00、夕食は21:30ぐらいからで大変疲れましたが、有意義な1日目でした。
続きはまた今度☆ パート②をお楽しみに~!(菊池記)